運動会・遠足の朝は、準備でバタバタ。時間が足りないことも多いですよね。
- 「見た目が地味」「写真映えしない」と悩むママも多いはず。
- 凝ったキャラ弁を作りたいけれど、朝からそこまで手が回らない。
- 暑い季節は特に食材が腐らないか心配。
- 前日どこまで仕込んでいいか迷って、結局バタバタになってしまう。
運動会や遠足のお弁当は、「映える × 時短 × 食中毒対策」の三立を両立するのが難しいです。見た目にこだわると朝が大変、簡単に済ませると地味に見える。さらに暑さや持ち運びで腐敗リスクもあるため、安心して子どもに渡せるお弁当作りには工夫が必要です。
私も子ども2人の運動会・遠足で毎年お弁当作りを経験しています。最初は時間がかかりすぎたり、彩りが足りなかったり、思うように映えなかったりしましたが、今ではSNSに沢山映えアイデアがのっていたり腐りにくくするためのグッズやアイデアが公開されていいるので参考にしながら作成していると「映えて簡単、腐りにくいお弁当」を作れるようになりました。この経験をもとに、忙しいママでも再現しやすいお弁当アイデアを紹介します。
この記事では、運動会や遠足で簡単に映えるお弁当を作る方法を紹介します。
- 基本ルールから押さえて、見た目も可愛く、栄養バランスもばっちり。
- 時短で作れる具体的なおかずアイデアをたっぷり紹介。忙しい朝でも安心です。
- 前日仕込みのコツや便利アイテムも取り上げて、作業を効率化。
さらに、衛生面や温度管理、詰め方のポイントも解説しているので、食中毒の心配もなく安心して持たせられます。
また、運動会・遠足に向かない食材も事前に把握できるので、失敗のリスクを減らせます。
見映えは「色×高さ×バランス」、安全は「加熱×水分管理×保冷」が基本。

無理せず再現性の高い工夫を取り入れれば、運動会・遠足どちらでも映えて安心なお弁当が作れますよ。
映えるお弁当を簡単に仕上げる3原則

1. 色の5色を意識する
赤・黄・緑・白・黒の5色を意識するだけで、写真映えがぐっと良くなります。
- 赤=プチトマト
- 黄=卵焼き
- 緑=ブロッコリー
- 白=ご飯
- 黒=海苔やごま
彩りがあるだけでお弁当全体が華やかになり、子どももテンションアップ。
2. 高さと仕切りで立体感
シリコンカップやバランで段差を作ると、立体感が出て映えやすくなります。段差があると写真に撮ったときもキレイで、運動会の思い出にも最適です。また、仕切りを作ることでおかず同士の味移りも防げます。
3. パーツ化で時短
おかずを「主菜・副菜・彩り・甘味」の4つに分けて考えると、何を入れるか迷わず決められます。あらかじめ枠を作っておくことで、朝の準備もスムーズになり時短につながります。
今は色々な冷凍食品があり、美味しく自然解凍できるものもたくさんあります。子どもが好むことも多いので、全部手作りにこだわらなくても大丈夫です。
もちろん、栄養や添加物を気にする気持ちもよく分かりますが、前日から仕込みをしておく、冷凍食品を上手に取り入れるなど、ちょっとした工夫で朝の準備もぐっと楽になります。
これなら忙しい朝でも、無理なく可愛いお弁当を作ることができますよ。
10分で用意できる映えおかずレシピ集
SNSで話題になっている簡単おかずを実際に作ってみました。
どれも本当に短時間でできて見映えも抜群!
忙しい朝でも取り入れやすかったので、実際のレシピと一緒にご紹介します。
アレンジ卵焼きレシピ
ハート卵焼き

【材料】卵:2個、お好みの調味料(普段通りの卵焼きの味付けでOK)
【作り方】
- ふだん通りに卵焼きを作る。
- 熱いうちにラップで巻く。
- キッチンペーパーの中心をくぼませてハートの形をつくる。
- ラップごとの卵焼きを③のキッチンペーパーに入れる。
- 輪ゴムで固定して、冷めるまで置いておく。
- 丁度いいサイズにカットする。
- とっても可愛いハート卵焼きの完成!
キャラクターやハートのふりかけ卵焼き

【材料】卵:2個、お好みの調味料(普段通りの卵焼きの味付けでOK)、ハート型ふりかけ(ダイソーなどで購入可)
※下の写真が、今回使用したハートのふりかけです

【作り方】
- ふだん通りに卵焼きを作る。ただし、最後のひと巻き分の卵液を少し残しておく。
- フライパンにキャラクターやハート型などのふりかけを散らす。
- 残しておいた卵液をふりかけの上から流し入れる。
- 卵焼きを巻いて完成!
野菜のおかずの安全な詰め方とアレンジレシピ
プチトマトアレンジ

【材料】プチトマト:小さめ2個、きゅうりの皮:3cmほど
【作り方】
- 下準備:プチトマトはよく洗ってヘタを取り、きゅうりも洗ったら皮を少し厚めにそぎ取ります。
- 茎の形を作る:きゅうりの皮を細長くカットし、一方の先端を尖らせます。後で差し込みやすくするための工夫です。
- 穴をあける:爪楊枝などでプチトマトの上部に小さな穴を開けます。
- 仕上げ:開けた穴に②のきゅうりの皮を差し込み、トマトを2つ並べれば、まるでさくらんぼのような可愛いおかずに。
ブロッコリーで簡単おかず

【材料】ブロッコリー:1房(小さめ)、粉チーズ or かつお節(お好みで)
【作り方】
- 下ごしらえ:ブロッコリーは小房に分けて下茹でし、水気をしっかり切ります。粗熱が取れたらおかずカップに入れましょう。
- アレンジ:粉チーズをふれば「洋風ブロッコリー」に。かつお節をのせれば「和風ふわふわブロッコリー」に。
枝豆ちくわの小鳥風おかず

【材料】ちくわ、枝豆(冷凍を解凍してサヤから取り出す)、黒ごま
【作り方】
- ちくわを切る:ちくわをフライパンで軽く焼いて香ばしさを出し、3等分にカットします。(すぐ食べる用なら焼かずにそのままでもOK)
- 枝豆でくちばしを作る:枝豆2粒をちくわの穴に差し込み、少し飛び出させるとくちばしのように見えます。
- 目をつける:黒ごまを目の位置に貼り付けます。ゴマの角度を変えるだけで表情が変わるので、いろいろ試すと楽しいですよ。
- 仕上げ:3個ずつで「親子小鳥」風に並べてもかわいいです。ケチャップをほっぺにちょんと付けると、さらに愛らしい雰囲気に。
ハムアレンジ
きれいな花ハムの作り方

【材料】薄切りハム : 1〜2枚、ピック :1本(花の中心を留める用)
【作り方】
- 下ごしらえ:ハムは食品用ペーパーで軽く水気を拭き取り、耐熱皿に並べます。
ラップをかけて電子レンジ(600Wで約10〜15秒)加熱し、食中毒予防のため必ず一度火を通します。 - 切り込みを入れる:ハムの中央に2mm幅くらいの間隔をあけながら端から端まで(端から2mmほどは切らない)切り込みを入れる。
- 折って巻く:ハムを半分に折り、手前からくるくると巻いていきます。
- 留める:巻き終わりを下にして立て、ピックで中心を留めれば完成!
ハムとチーズのハートアレンジ

【材料】薄切りハム : 1枚、スライスチーズ : 1枚
【作り方】
- 下準備:スライスチーズを1cmほど細く切り取り、残りの部分とずらしてハムの上に重ねます。
- 加熱する:耐熱皿にのせ、ラップをかけて電子レンジ(600Wで約10秒)加熱します。
※一度加熱することで衛生的にも安心です。 - 折りたたんで冷やす:温かいうちに二つ折りにして形を整え、冷蔵庫でしっかり冷やして固定します。
- カットする:固まったら端を少し斜めに切り落とし、輪切りを2つ合わせると可愛いハートの完成です。
冷凍食品+ひと手間
冷凍ハンバーグアレンジ

【材料】ミニハンバーグ(冷凍食品):お好きな個数、スライスチーズ:適量
【作り方】
- 加熱する:冷凍ハンバーグをパッケージの表示通りにレンジで加熱し、解凍します。
- チーズでデコレーション:お好みの型でチーズを抜き、ハンバーグの上にのせます。少し溶けてハンバーグに馴染めば完成です。
冷凍つくね串の簡単デコおかず

市販の冷凍つくね串にちょこっとデコレーションを加えるだけで、かわいいキャラ風おかずに。
忙しい朝でもすぐ作れるので、キャラ弁初心者さんにもおすすめです。
【材料】冷凍つくね串(加熱済みタイプ) :お好きな本数、スライスチーズ :適量、のり :適量
【作り方】
- つくね串をパッケージの表示通りに加熱します。
- つくね串の串を引き抜きます
- スライスチーズを丸くカットし、のりで小さな目のパーツを作ります。
- 加熱したつくねの表面にのせれば、かわいいお顔の完成!
子どもが喜ぶ&食中毒を考慮したおにぎりレシピ
レシピをご紹介する前に、まずはおにぎり作りでおさえておきたい基本ルールを確認しておきましょう。
このポイントを意識するだけで、安心してお弁当に入れられるおにぎりになります。
食中毒を考慮したおにぎりの基本ルール
- 手で直接握らない
→ ラップや使い捨て手袋を使って握るのが安全。
→ 雑菌がご飯に移りにくい。 - ご飯はしっかり冷ましてから握る
→ 熱々のまま包むと水滴が出て菌が繁殖しやすい。
→ 粗熱を取ってからにぎるのが基本。 - 具材は「日持ちするもの」を選ぶ
- OK:梅干し、昆布、鮭フレーク、塩昆布
- NG:マヨネーズ系、ツナマヨ、生ハムなど水分や油分が多いもの
- 塩を活用する
→ ご飯に塩を混ぜたり、表面にまぶすと雑菌の繁殖を抑えられる。 - ラップに包んで冷ます→保存
→ 常温放置はNG。冷ましてからラップで包み、持ち運びには保冷剤を添える。
では、ここからはおにぎりレシピのご紹介です。
特別な手間はかけず、普段よく使う食材で食中毒対策のポイントを意識しながら握れる内容にしました。いつものおにぎりも、ちょっとした注意点を知っておくだけで安心感が増し、子どもの安全につながります。
鮭フレークとごまのおにぎり

【材料】ご飯、鮭フレーク、ごま、少量の塩
【作り方】
- 市販の鮭フレークはそのまま使わず、フライパンで軽く炒って油分・水分を飛ばす。
- ご飯に混ぜてラップで包み、さっと握れば完成です。
そぼろと青じそのおにぎり

【材料】ご飯、青じそ:適量、鶏ひき肉:50g、砂糖:小さじ1、醤油:小さじ1、生姜:お好みで
【作り方】
- そぼろ作り:鍋に挽肉を入れ、醤油、砂糖、酒を加えます。
※お好みの甘さに調整してください。 - 炒める:中火にして、菜箸で挽肉をほぐしながら炒めます。
挽肉がポロポロになるように、焦げつかないように気をつけながら混ぜてください。 - 煮詰める:水分がなくなるまで炒め煮し、しっかりと味を含ませます。
ここで、しょうがを加えて抗菌効果をプラス! - 青じその準備:青じそは洗ってみじん切りにし、そぼろが冷めたら混ぜ込みます。
青じそが香り良く仕上がります。 - おにぎりを握る:そぼろと青じそをご飯に混ぜてラップで包み、さっと握れば完成です。
【前日仕込みの方法】
- そぼろは前日に作って冷蔵庫で保存することができます。
- そぼろが冷めたら、保存容器に入れ、冷蔵庫で保存。
- 翌日に使う際は、そぼろが固くなっている場合があるので、少し温めてから使うとよいです。
- もし長時間保存したい場合は、冷凍庫で保存も可能です。冷凍しておくと、翌日使うときに便利です!
ゆかりと塩昆布のおにぎり

【材料】ご飯、ゆかり、塩昆布
【作り方】
- 塩昆布をみじん切りにする。
- ①とゆかりをご飯に混ぜてラップで包み、さっと握れば完成です。
ダイソー色付けアイテム
ダイソーでは色付け用のアイテムも販売されています。こちらを使えば、手軽にアレンジが可能です。
※下の写真はダイソーのおにぎりアレンジ用品です


食中毒を考慮しながらキャラクターのおにぎりを作るのは、実はけっこう手間がかかります。
無理せず、おにぎりはシンプルに。
その分、おかずをちょっと可愛くアレンジするだけでも映えるし、子どもが喜ぶお弁当になりますよ。
お弁当を腐らせないためには?
お弁当を安全に食べてもらうためには、温度管理や衛生、詰め方の工夫がとても大切です。
ちょっとしたポイントを押さえるだけで、暑い日でも安心して持たせられます。
そもそも食中毒とは何かを知っておくと、より対策がしやすくなります。
食中毒とは?
食中毒とは、細菌やウイルス、有害な化学物質などが体に入ることで、下痢や腹痛、発熱、吐き気などを引き起こすことをいいます。特に夏場は高温多湿のため、細菌が増えやすく注意が必要です。
原因は大きく分けて「細菌」「ウイルス」「自然毒」などがあり、家庭で気をつけたいのは細菌によるもの。調理や保存の仕方を工夫することで、多くの場合は防ぐことができます。
食中毒を招かないためには
厚生労働省では、食中毒予防の3原則として次のように紹介されています。
- 細菌を食べ物に「つけない」
- 食べ物に付着した細菌を「増やさない」
- 食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
(出典:厚生労働省「食中毒予防の3原則」)
つまり、調理の段階では「菌を持ち込まないように清潔を保つ」ことが大切ですし、調理後は「菌が繁殖しやすい温度を避ける工夫」が必要になります。そして最後に「しっかり加熱して死滅させる」ことが、安心して食べられるお弁当づくりにつながります。
お弁当は、作ってから食べるまでに時間があくので、この3原則を意識することが食中毒予防に直結します。
我が家の工夫(体験談)
夏場のお弁当は特に食中毒が心配。そこで我が家では、次の工夫を取り入れています。
- 保冷バックに大きめの保冷剤を1つ、小さめの保冷剤を1つ入れる

- 凍らせたゼリーを保冷バックに入れる
- おかずはシリコンカップや紙カップに入れてしっかり加熱し、お皿に並べ、その下にやわらかい保冷剤を敷き、詰める前に冷やす
※写真は保冷剤を敷く前の状態です

- ごはんは一度お皿に広げて粗熱をとり、完全に冷めてから詰める(温かいままだと菌が増えやすいため)

- 枝豆やミニトマトなど自然の保冷材になる食材を入れる(見た目も彩りアップ)
- 使い捨ての抗菌シートをお弁当の上に一枚のせる(100均で手に入る便利アイテム)
これらを組み合わせることで、朝は冷えたおかずを詰めるだけ。彩りごとにパーツ分けして準備しておけば、詰め方もスムーズで、忙しい朝の負担もぐっと減ります。

ちょっとした工夫で、「美味しい・安全・見た目も可愛い」三拍子そろったお弁当に仕上げられますよ。
運動会・遠足に不向きな食材
- 生野菜(きゅうり・レタス・カットトマト)
- 半熟卵や生卵
- 生魚・生肉(ハム・スモークサーモンは加熱必須)
- マヨネーズ・生クリーム多めの料理
- 常温で放置したカットフルーツ
傷みにくいおすすめおかず
- 唐揚げ、ハンバーグ
- きんぴらごぼう、ひじき煮(煮汁はしっかり切る)
- 卵焼き(よく焼く)
- 梅おにぎり、昆布おにぎり(どちらもおにぎり全体にまんべんなく混ぜる)
- 凍らせたぶどう・ゼリー
前日仕込みOKのスケジュール
- 前日夜:下味→加熱→冷ます→冷蔵保存。ブロッコリー塩茹でまで。保冷剤も凍らせておく
- 当日朝:再加熱→冷ます→詰める。おにぎりは冷ましてから。野菜は水気を拭いてからセット
まとめ
- 見映えは「色・高さ・バランス」で簡単に整う
- 安全は「加熱・水分管理・保冷」が基本
- 前日仕込みと便利アイテムを使えば、運動会・遠足どちらでも映えて安心なお弁当が無理なく作れます
難しいテクニックよりも、ちょっとした工夫が大切。ぜひ次のお弁当作りに取り入れてみてくださいね。