家族でのおでかけ、楽しみにしていたのに、なぜかいつも雨ばかり…。
「また雨?」と笑いながらも、少しだけ残念な気持ちになることってありますよね。
そんなときに訪れたのが、京都の人気パワースポット「貴船神社」。
ここは“水の神様”を祀る神社として知られ、古くから雨乞いや雨止みの祈願が行われてきました。
水の流れる参道や緑に囲まれた境内は、子連れでも安心して楽しめる癒しの空間です。
雨の日にはしっとりとした雰囲気が広がり、晴れの日とは違う幻想的な京都の魅力を感じられます。
今回は、そんな貴船神社を家族で訪れた体験レポとしてご紹介します。
- 貴船神社とは
- 雨の日の楽しみ方・見どころ
- 家族での体験レポ
- アクセス・基本情報
- 雨の日に行くときの注意点
貴船神社の基本情報・アクセス
- 住所:京都市左京区鞍馬貴船町180
- 電話番号:075-741-2016
- 拝観時間:
・春~秋(5月~11月):午前6時から午後8時まで
・冬(12月~4月):午前6時から午後6時まで
※季節によって参拝時間が変わるので、訪れる前にチェックしておくと安心です。 - 拝観料:無料(駐車場は有料)
- アクセス:
・電車:叡山電鉄「貴船口駅」下車、徒歩約30分(バスやタクシーも可)
・車:京都市内から約40分、駐車場あり(台数制限あり) - 公式サイト:貴船神社公式サイト
貴船神社とは?(歴史と魅力)

貴船神社の主祭神は高龗神(たかおかみのかみ)。
水を司る神様で、古くから雨乞いや雨止めの祈願が行われてきました。
そのため、雨の日に訪れることはむしろご縁がある訪問日とも言えます。
また、境内を囲む森や清流・貴船川は、雨に濡れると一層美しく、神秘的な雰囲気に包まれます。
貴船神社には、**本宮・奥宮・結社(ゆいのやしろ)**の三社があり、天候祈願だけでなく、人との縁や心のつながりにもご利益があるとされています。
- 水占いで今の運勢をチェック
- 晴れ祈願・雨止め祈願のご利益スポット
- 雨の日は“ご縁日”ともいわれる幻想的な参道
- 結社では「良縁祈願」「ご縁守り」なども人気
雨の日こそ貴船神社がおすすめな理由
雨や霧で濡れた石段や木々は、いつもより色鮮やかで、しっとりとした空気に包まれます。
境内を流れる貴船川も雨で水量が増え、清流の透明感が一層引き立ちます。

主祭神・高龗神は水や雨を司る神様。
雨の日に訪れることは、むしろご縁がある訪問日とも言えます。
雨上がりには光が差し込み、灯籠や水面が幻想的に輝きます。
雨や霧が幻想的な雰囲気を演出して、普段とは違った特別な体験ができます。
貴船神社の三社詣
貴船神社の参拝は、古くから「三社詣(さんしゃもうで)」と呼ばれています。
貴船山のふもとにある**本宮(ほんぐう)・結社(ゆいのやしろ)・奥宮(おくのみや)**の三社を順にお参りするのが正式な参拝方法です。
まずは本宮で神様にご挨拶をし、次に結社へ、最後に奥宮の順です。
それぞれの社で感じる空気が少しずつ違い、歩くたびに心が清められていくような感覚になります。
本宮(ほんぐう)
貴船神社の中心となる社で、現在の本宮は天喜三年(1055年)に創建されました。
もともとは創建の地である奥宮に社殿がありましたが、洪水で流損したため、この地に本宮が移されたと伝えられています。
本宮には、水や雨を司る神・**高龗神(たかおかみのかみ)**が祀られ、
古くから「雨乞い」や「雨止め」の祈願所として多くの人々に信仰されてきました。


まずはここで日頃の感謝を伝え、参拝の始まりにふさわしい清らかな雰囲気を感じました。
雨に濡れた鳥居や石段がしっとりと輝き、神聖さがより一層際立っていました。
本宮の境内には、貴船神社名物の水占みくじがあります。
結社(ゆいのやしろ)
本宮から結社までは、**徒歩約5分(約300メートル)**ほど。
途中には木々に囲まれた小道が続き、静かで落ち着いた雰囲気です。
貴船神社の中社にあたるお社で、縁結びのご利益で知られています。
御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)。
神話では、瓊々杵命(ににぎのみこと)が木花開耶姫(このはなさくやひめ)を妻に迎える際、姉の磐長姫もともに勧められましたが、受け入れられなかったことを恥じ、「ここに留まり、人々の良縁を見守ろう」と誓って鎮まられたと伝わります。
また、平安時代の女流歌人・和泉式部が夫婦仲の悩みを抱えてこの社を訪れ、祈願したところ心願成就したと伝わることから、いつしか「恋の宮」としても親しまれています。

奥宮(おくのみや)

本宮から奥宮までは、約800メートル(徒歩15分前後/子連れの場合)。
貴船川沿いの道を歩くので、川のせせらぎを聞きながら心地よく進めます。
奥宮は、かつて貴船神社が創建された当初の地と伝えられる、特に神聖な場所。

奥宮の本殿の真下には、「龍穴(りゅうけつ)」と呼ばれる大きな穴があると伝わっています。その上に社殿が建てられており、今でも人の目に触れることは許されない特別な場所です。地中深くへと続くとされるこの龍穴は、強い気が流れる“地のエネルギーの源”とも言われ、全国に数ある龍穴の中でも特に神聖なものとして語り継がれています。
- 石段が多いため、ベビーカーより抱っこ紐がおすすめ。
- 本宮〜奥宮までは**片道約800メートル(往復で約30分)**ほど。
小さな子どもの歩くペースに合わせて、ゆっくり進むのがおすすめです。 - 雨の日は足元が滑りやすいので、防水のスニーカーや長靴が◎
- 途中には川沿いの茶屋もあり、自然を感じながらひと休みできます。
三社それぞれに違った物語やご利益があるので、その意味を知りながら参拝すると、より興味深く感じられますね。
家族で行った体験レポ
私たちは雨が降ったりやんだりの中で訪れました。
石段を登ると、しっとり濡れた朱色の鳥居が美しく、子どもたちも「すごいね!」と大はしゃぎ。

手水舎で手を清め、雨の音を聞きながら参拝すると、静かで落ち着いた時間が流れます。

雨の日ならではの景色や雰囲気に、いつもより自然と感謝の気持ちが湧いてきました。
手水舎で手と口を清めたら、いよいよ本宮へお参り。
雨に濡れた石段を一歩ずつ登っていくと、空気がひんやりしていて、まるで森の中に吸い込まれるような感覚に。
家族それぞれが静かに手を合わせ、「次のおでかけは晴れますように」と祈りました。

雨の日の参拝は不便なこともありますが、その分、神聖な雰囲気をより強く感じられます。
手を清めてお参りを済ませたあとは、貴船神社で人気の水占い(みずうらない)へ。
紙に書かれたおみくじを、境内の清らかな水に浮かべると、少しずつ文字が浮かび上がってくるんです。

雨の日は水の透明感が増していて、文字が浮かぶ様子もなんだか神秘的。
子どもたちは「出てきた!」と大盛り上がりでした。
結果を見たあとに「願いが叶いますように」とお守りを授かるのもおすすめです。

貴船神社の御神札やお守りは、水の神様の御神霊をお遷しした大切なもの。
神棚がある場合は南向きまたは東向きに。
神棚がない場合は、家族の集まる部屋の高い場所に綺麗な布を敷いてお祀りします。
持ち歩くお守りは、バッグやお財布など清らかな場所にそっと忍ばせます。
雨の中でも、家族全員が心穏やかに参拝できるのが貴船神社の魅力です。
貴船神社の水占みくじ|御神水に浮かべて占う特別なおみくじ
貴船神社といえば、雨や水の神様として知られる「高龗神(たかおかみのかみ)」が祀られている神社。
その御神水を使って行う「水占(みずうら)みくじ」は、貴船神社ならではの特別な体験です。
水占みくじの手順
無人の台に並んでいるおみくじの中から、気になる1枚を選びます。
初穂料(200円)を横の木箱に入れましょう。


境内にある御神水の上におみくじをそっと浮かべます。
数秒待つと、白い紙の上に文字がゆっくりと浮かび上がります。

浮び上がった文字で運勢を確認。
おみくじは持ち帰っても、境内の結び所に結んでもOKです。
御神水は浄化の力があるとされており、たとえ「凶」や「小吉」などの結果が出ても、水に触れることで悪い運気を洗い流すことができると伝えられています。
水占みくじは「恋愛」や「縁結び」だけでなく、仕事や人間関係などあらゆるご縁を見通す力があると信じられており、「よく当たる」と評判です。
また、おみくじの紙にはQRコードが付いていて、スマホで読み取ると言語を選択して結果を確認できる仕組みになっています。
外国からの参拝者にも優しい工夫ですね。

清らかな水に浮かぶおみくじを見ていると、心の中のモヤモヤまで流れていくような不思議な感覚に。
貴船神社を訪れたら、ぜひ体験してみてほしいおすすめの占いです。
雨の日に行くときのポイント
貴船神社は、雨の日にこそ神秘的な美しさを感じられる場所。
ただし、森の中にあるため、足元や服装の準備をしておくと安心です。
実際に家族で訪れて感じた“雨の日参拝のコツ”をまとめました。
足元はしっかり防水対策を
貴船神社の参道や石段は、雨の日はとても滑りやすくなります。
スニーカーでも大丈夫ですが、できれば防水タイプの靴やレインブーツが安心。
子ども連れなら、長靴+レインコート の組み合わせが最強です。
階段が多いので、ヒールやサンダルは避けた方が無難です。
傘よりレインコートが便利
参道は人がすれ違うのがやっとの細い道もあるため、
傘をさすとぶつかりやすいことも。
写真を撮るときや手をつなぎたいときも、
レインコートの方が両手が空いて動きやすいです。
子どもは傘をさすのが難しいので、ポンチョタイプだと快適。
小さなタオルとビニール袋を持参
雨の日は意外と手や持ち物が濡れがち。
ハンドタオルがあると、手水舎や水占みくじのあとにも便利です。
また、濡れた傘やタオルをしまうビニール袋を数枚持っていくと安心。
(お守りや御朱印帳が濡れないように、ジップ付き袋もおすすめです)
防寒・冷え対策も忘れずに
貴船のあたりは京都市街より気温が少し低め。
雨の日は体感温度がさらに下がります。
子どもには薄手の長袖やカーディガンを重ねて、冷えないようにしてあげましょう。
まとめ
「せっかくのおでかけなのに雨…」とがっかりする日もありますが、貴船神社は雨の日こそ美しく、心が洗われるような時間を過ごせる神社です。
家族で静かな参道を歩き、雨の音に耳を傾けながら参拝すると、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
また、縁結び祈願や水占いもあり、雨の日でも楽しめる要素がたくさん。
雨女・雨男の私たち家族にとっても、雨の日の参拝が特別な思い出になりました。
しっとりとした森や、雨に濡れた朱色の鳥居が幻想的で、まるで自然と神様に包まれているようでした。
縁結びは恋愛だけでなく、家族や友人、仕事など人とのつながりを結ぶご利益もあるといわれています。
雨の日に訪れる貴船神社は、静かな時間の中で自分と向き合い、新しいご縁を感じられる場所でした。
この記事を読んで貴船神社へ訪れる方にも、穏やかで素敵なご縁がありますように。
