子どものお小遣いはいつから?キッズマネー教室で学んだ正しい渡し方と管理法

子どものお小遣いはいつから?正しい渡し方と管理法

子どもに「お小遣い」を渡すタイミング、親なら一度は迷いますよね。

  • お小遣いは何歳から渡したらいいの?
  • 金額はどれくらいが妥当?
  • そもそも、お金の大切さってどうやって教えたらいいの?

私自身も同じ悩みを抱えていました。そこで先日、子どもと一緒に「キッズマネー教室」に参加。ファイナンシャルプランナー2級を持つ先生から学び、お小遣いの考え方やルールを見直す良いきっかけになりました。

この記事では、実際に学んだ内容や体験をもとに、
「いつから」「いくら」「どう管理するか」 をわかりやすくまとめています。

これからお小遣いを始めたい方や、渡し方に迷っている方のヒントになれば嬉しいです。

目次

キッズマネー教室で学んだお金の意味

小瓶の中にお金が入っており、中央に小さな葉の付いた枝が立っている。その上から手が差し伸べられ、お金を小瓶に入れている様子

私が参加したキッズマネー教室で印象的だったのは、先生が伝えてくれたお金の本当の意味

先生は、「お金はただの道具。そしてありがとうの気持ちが形になったものなんですよ」

と子どもたちに話していました。

つまり、お金は感謝の気持ちとつながっていて、誰かに喜んでもらったり、役に立ったりすることで受け取れるもの。だから「感謝されるような人になってくださいね」と伝えてくれたのです。

お金はどこからやってくる?

さらに先生は子どもたちに「お金はどこから出てくると思う?」と問いかけていました。

子どもたちが首をかしげる中で、「お金は、お仕事をするからもらえるんだよ」と、シンプルで大切な答えを教えてくれました。

ここで「お母さんやお父さんが一生懸命お仕事をして働いているから、おうちにお金が入ってきているんだよ」と、家庭に結びつけて伝えてあげることも大切だと感じました。

昔のお金ってどんなもの?

キッズマネー教室では「昔のお金」についての学びもありました。

最初は貝殻がお金の役割をしていたこと。その後はお米などの生活に身近なもの物々交換へと広がり、やがて小判などの金属のお金が登場。さらに時代が進むと、私たちが知っている紙のお金(百円札など)へと変化していきました。

先生からは「昔は貝殻が最初のお金だったから、お金に関する漢字の左側には貝が入っているんだよ」という豆知識も教えてもらいました。

例えば、こんな漢字があります。

  • (たくわえる)
  • (ざい)
  • (か)
  • (たっとい/き)
  • (かう)

子どもたちは「え、貝殻がお金!?」と驚いたり、「小判知ってる!」と元気に反応したりして、興味津々で真剣に聞いていました。まだ漢字を習っていない子も多く、漢字に関してはあまりピンと来ていませんでしたが、大人も勉強になりました。

子どものお小遣いについての基本情報

お父さん、子ども、お母さんが豚の貯金箱にお金を入れる様子

お小遣いって何のために渡すの?

キッズマネー教室では「お小遣いはただのお小遣いではなく、子どもにお金の使い方を学ばせる教材」だと教わりました。

子どもにお金を渡すことで、

  • 欲しいものを買うために「貯める」
  • すぐに使ったらなくなってしまうことを「体験する」
  • 本当に必要かどうか「考える」

といった、実際の経験から学ぶ力が身につきます。

また、お小遣いを渡すのは「親がお金をあげる」というよりも、子どもにお金の管理を練習させるという意味合いが強いのだと感じました。

だからこそ、金額の大小よりも「自分で計画して使う」「無駄遣いすると次がなくなる」といった感覚を子どもが実感できることが大切なんです。

お小遣いはいつから渡すべき?

キッズマネー教室では、幼少期(年長頃)から少額でスタートを推奨していました。理由は、幼児期から「お金=物と交換できる」という概念を理解し始めるから。年長から300円程度で始める家庭もあります。

ただし、始める時期や金額は子どもの性格や家庭の考え方によって変わります。親が一方的に決めるのではなく、子どもの様子を見ながら調整することが大切です。

年齢別のお小遣いの相場

小学生のおこづかいは学年が上がるごとに増える傾向があります。ここでは、学研教育総合研究所の調査を参考に、年齢別のおこづかいの平均額をまとめました。全体の平均額は約422円です。支給開始は低学年のうちから始める家庭も増えてきています。

学年月額平均(円)
小学1年生184
小学2年生250
小学3年生350
小学4年生480
小学5年生650
小学6年生853

おこづかいの使い道は、「お菓子・貯金・おもちゃ」が中心で、性別によって傾向が異なります。男子は遊び系、女子は文房具やアクセサリーなど身の回りのものに使う割合が高いことが分かっています。

※データは学研教育総合研究所「小学生白書」を参考にしています。

お小遣いの渡し方とルール

お兄ちゃんと妹が床掃除をしていてお母さんが横で見守る様子

定額制と報酬制の違いとメリット【どちらを選ぶ?】

  • 定額制:毎月決まった金額を渡す → 計画性・管理力を育てる
  • 報酬制:お手伝いへの対価として渡す → 働く価値・交換の概念を学べる

キッズマネー教室では「定額制」「報酬制」「ミックス制」の3つを紹介。先生いわく、おすすめは「ミックス制」

基本は定額制で安定した管理を学びつつ、特別なお手伝いに報酬を加えることで「働くことの価値」も理解できるといいます。家庭や子どもの性格に合わせて選べばOKとのことでした。

親子間での適切なルール設定方法

  • 欲しいものは貯めて買う
  • 前借りはしない
  • 使い道は子どもの自由(失敗も経験)

ポイントは、親が一方的に決めないこと。子どもと話し合い、納得したルールは守りやすく、自主性も育ちます。

お小遣いを管理するための活用法【体験談あり】

視覚的に残高や支出が分かる子ども向けアプリは便利。低年齢はまずお小遣い帳+シールのアナログ管理でもOK。ゲーム感覚で続けられます。

わが家の場合、年長の息子と小学1年生の娘がいます。お小遣いを始めたのは、息子が年中、娘が年長のときからで報酬制にしていました。

  • お手伝いをするとシールを1枚貼る
  • 5枚貯まったら100円がもらえる
  • たまに100円ボーナスがある

こんなルールでスタートしました。

お手伝いをするとノートに丸いシールが貼れて5枚溜まると100円をゲットできるお小遣いノート

ただ、実際には子どもたちは貯めるばかりで、自分のお金をなかなか使おうとしませんでした。その結果、「欲しいものがあるときは親におねだりする」という状況になりがちでした。この光景はよくあることで、先生も同じように話していました。

今回、キッズマネー教室で学んだことをきっかけに、これからはミックス制に切り替えてみようと思います。
お手伝い5回で100円だと駄菓子くらいしか買えず、ついおねだりしたくなるのも納得です。少し金額を上げることで、お金を使う意味や楽しみも教えていきたいと考えています。

具体的には、

  • 欲しいものをリストアップして、「本当に必要か」「どれを優先するか」を一緒に考える
  • 買った後に「買ってよかったか」「使い方はどうだったか」を振り返る
  • 限られた予算の中で自分で選ぶ体験をさせる

お金を貯めることだけでなく、「お金を何のために使うのか」「なぜ使おうと思ったのか」を考え、少しずつ自分で判断できる力を育てていきたいですね。

お小遣いの使い方と教育効果

お金の管理能力を育てるための必須事項

キッズマネー教室で学んだ基本は、「お金を3つに分ける」ことでした。

  • 使うお金:自分が欲しいものや体験に使うお金。
  • 貯めるお金:欲しい物や将来のためにコツコツと貯めていくお金。
  • 誰かのために使うお金:家族や友達、社会のために使うお金(プレゼントや募金など)。

この3つに分ける習慣を持つと、自然と計画性社会性が身につき、お金の使い方にバランスが生まれると教えていただきました。

無駄遣いを防ぐためのアドバイス【家庭でできる工夫】

お小遣いを渡すうえで心配なのが「すぐに使い切ってしまわないか」ということ。そこで、家庭でできる無駄遣い防止の工夫を3つ紹介します。

  • 3日ルール 「欲しい!」と思ったものはすぐに買わず、まずは3日間考えてみるルールです。本当に必要なのか、一時的な欲求なのかを見極める習慣が身につきます。
  • 見える化 欲しいものリストや残高をノートやアプリに書き出し、目に見える形で管理します。子どもでも「あといくら残っているか」「何を優先して買うか」が分かりやすくなります。
  • 振り返り 月に1回は親子で一緒に支出を振り返ります。「何に使った?」「どんな気持ちだった?」と会話することで、自然とお金の使い方を見直す力が育ちます。

この3つを取り入れるだけでも、衝動買いを防ぎつつ、計画的にお金を使う習慣が身についていきます。

お小遣いに関するよくある質問

4つの吹き出しそれぞれの中にクエスチョンマークが1つずつある

子どもにお小遣いを渡す際の注意点は?

おこづかいは金額だけでなく、渡し方や使い方をどうサポートするかが大切です。親として意識しておきたい注意点をまとめました。

  • 目的を持たせる(リスト化)
    「何となく使う」のではなく、欲しいものをリストにして優先順位を考えさせましょう。目的を持たせることで計画性が身につきます。
  • 前借りはしない
    前借りを認めると「足りなければまた借りればいい」という感覚につながりやすくなります。今ある金額の中で工夫する経験が大事です。
  • 親の口出しは最小限(失敗も学び)
    無駄遣いに見えても、子どもにとっては大切な経験。失敗から学ばせることで次の使い方が変わります。親は見守るスタンスが理想です。
  • 金額やルールを明確にする
    「毎月いくら」「お手伝いをしたら追加」など、ルールを最初に決めておくとトラブル防止になります。
  • ご褒美や罰として乱用しない
    テストの点数や兄弟比較でおこづかいを増減させると、不公平感やお金への誤った価値観を生むことがあります。
  • 記録や振り返りを習慣にする
    簡単にノートやアプリに「いつ・何に・いくら使ったか」を書くだけでも、振り返りの習慣になります。家族で一緒に見直すのもおすすめです。

友達との比較と子ども同士の影響【どうフォローする?】

おこづかいを始めると、子ども同士で「うちはいくらもらっている」「友達はもっと多い」などの会話が必ず出てきます。金額の大小は気になりやすいポイントですが、ここで大切なのは親の対応です。

我が家では「友達はいくらもらっているか」ではなく、家庭としてどう考えているのか、その根拠を子どもにしっかり伝えるようにしています。たとえば「うちはお手伝いを大事にしているから、回数で決めているよ」「学年が上がったら金額も増やす予定だよ」など、ルールを共有すると子どもも納得しやすいです。

また、金額の多さに目を向けるよりも、「そのお金をどう使うか」「上手に工夫しているか」に意識を向けさせることが大切です。欲しいものを計画的に買えた、貯めてから大きなものを手に入れた、という経験は、友達と比べる以上に子どもの自信につながります。

友達同士の影響は避けられませんが、家庭ごとの考え方を丁寧に伝え、使い方の工夫をほめることで、健全におこづかいと向き合えるようフォローしていきたいですね。

お年玉や臨時収入の取り扱いについて【どうルール化する?】

わが家ではまだ子どもの年齢が小さいため、お年玉は一旦すべて親が管理しています。ただし、その中から子どもが欲しいものを1つ選んで購入できるルールを作っています。

「全額自由に使える」と散財につながりやすく、「全額貯金」だとモチベーションが下がりやすいもの。そこで「管理+一部自由」という形にすることで、バランス良くお金の使い方を学べるように工夫しています。

将来的には、学年が上がるにつれて「使う・貯める・誰かのために使う」など子ども自身が配分を決められる仕組みにシフトしていく予定です。

まとめ

結論、幼少期から少額で開始が◎。お金の価値は「体験」で身につきます。定額制か報酬制かは子どもの性格や家庭の考え方を見て選びましょう。ただし、キッズマネー教室でもおすすめされていたのはミックス制。親子で話し合いながら、成功も失敗も学びに変えていきましょう。

※本記事は実体験に基づく教育的情報です。特定の金融商品の推奨ではありません。ご家庭の状況に合わせてご判断ください。

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