鳥羽水族館に行った日、入り口近くで見た長蛇の列にびっくり。
「何の行列だろう?」と思いながら、子どもたちと2階席のような場所から眺めてみると、
そこには小さくて愛らしいラッコの姿がありました。
後で調べてみると、行列の理由にも納得。
日本でラッコに会えるのは鳥羽水族館だけで、今いるのは21歳の「メイちゃん」と17歳の「キラちゃん」のたった2頭。
偶然でも彼女たちに会えたのは、とても貴重な体験でした。
ここからは、そんなラッコの魅力について探ってみたいと思います。
鳥羽水族館で見た行列の正体はラッコ!

館内の一角には、予想以上に長い行列ができていました。
何の列かと思って近づくと、そこには小さくて愛らしいラッコの姿が。
ラッコは日本で飼育されている個体が非常に少なく、日本では鳥羽水族館の2頭しか会えないため、来館者の注目度は抜群です。
そのため、平日でも人が集まりやすく、列が長くなることも珍しくありません。
さらに、ラッコは手先が器用で、貝を割ったり水面で遊んだりする様子がとても愛らしく、
子どもから大人まで思わず見入ってしまう人気ぶり。
列に並んでいる人の中には、写真や動画を撮りながらじっくり観察する姿も多く見られました。
こうして、ラッコの魅力と希少性が重なり、館内でも特に行列ができやすいスポットになっているのです。
日本に残る2頭のラッコ、メイちゃん(21歳)とキラちゃん(17歳)

ラッコの平均寿命は野生で10〜12年、飼育下でも15〜20年ほど。
メイちゃんは21歳、キラちゃんは17歳で、どちらも平均寿命を超えるベテランラッコです。
元気に泳ぐ姿を見られるのは本当に貴重な体験で、今しか会えない特別な存在です。
メイちゃんのプロフィール
2004年5月9日に鳥羽水族館で生まれたメスのラッコ。
好奇心旺盛でやんちゃな性格ですが、実は少し怖がりな一面もあるそうです。
飼育員さんの手から餌を受け取る姿や、貝をもらって嬉しそうに遊ぶ様子がとても可愛らしく、長年にわたって鳥羽水族館のアイドルとして愛されています。
キラちゃんのプロフィール
2008年4月21日、和歌山県の「アドベンチャーワールド」で生まれたメスのラッコ。
性格はメイちゃんとは対照的で、マイペースでおっとりしたタイプ。
現在は鳥羽水族館でメイちゃんと仲良く過ごしており、2頭のゆったりとした関係性も見どころのひとつです。
絶滅危惧種とは?ラッコが減ってしまった理由

ラッコは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「危急種(VU)」に指定されています。
「絶滅危惧種」とは、野生での生息数が減少し、このままでは絶滅してしまうおそれがある生きもののことです。
ラッコの場合、かつては北太平洋沿岸を中心に広く生息していましたが、毛皮を目的とした乱獲や、海洋汚染・環境変化によって数が激減。
近年は保護活動が進んでいますが、繁殖も難しく、個体数の回復には時間がかかっています。
日本でも以前は複数の水族館で飼育されていましたが、現在ラッコが見られるのは鳥羽水族館の2頭だけ。
まさに今しか会えない存在なんです。
ラッコを見るためのポイント&楽しみ方
ラッコの展示エリアは、鳥羽水族館の中でも特に人気のスポット。
私が訪れた昼過ぎの時間帯には、ラッコエリアを出た先までずらっと長い行列ができていてびっくり。
それだけ多くの人が、ラッコをひと目見ようと集まっていました。
我が家は待ち列の途中で子どもが「トイレに行きたい」とぐずりだしてしまい、近くで見るのは断念することに。
その代わり、2階の待ち列奥にある観覧スペースのような場所から見学しました。

ちょうどおもちゃの双眼鏡を持っていたので、子どもは楽しそうにラッコの姿を追っていました。
1階のガラス前には子ども専用の観覧スペースもあるので子どもはそちらを利用するのもいいですね。
また、並ぶ時間は日によって変わるので、事前にトイレは済ませておくのが◎。(特に小さい子ども連れの場合は要注意です)
混雑を避けたい場合は、平日または開館直後の朝イチがおすすめ。
人気のお食事タイムは特に人が集中しますが、見やすい場所を確保したい場合は早めの行動がポイントです。
ラッコショーの時間と場所

鳥羽水族館ではラッコのショータイムも設定されています。
時間:
- 9:40~
- 13:00~(貝のみ)
- 16:10~
各回30分間のショーが行われます。
場所:Iコーナー「極地の海」
ショーでは、飼育員さんからエサをもらう様子や、器用に貝を割る姿などが見られます。また、朝や夕方の回では、ラッコがジャンプしてイカをキャッチする瞬間が見られることもあるそうです。
ラッコの体調によってショーが中止になる場合もあるため、お出かけ前に公式サイトで最新情報をチェックしておくと安心です。
子連れで感じた鳥羽水族館の楽しみ方
鳥羽水族館は3階建てで順路が決まっておらず、自由に回ることができます。

また、館内ではさまざまなショーが開催されているため、見たいショーに合わせて効率よく回ることが可能です。
今回我が家は、アシカショーとペンギンショーを見ました。
アシカショーは迫力があり、見応え十分。

ペンギンショーでは、よちよち歩く姿がとっても可愛く、子どもたちも釘付けでした。

どのショーも人気で満席になることが多いため、早めに席を確保するのがおすすめです。
ただし、ラッコは今や日本でとても貴重な存在。
鳥羽水族館を訪れる際は、まずラッコのエリアやショーを優先して向かうのも良いかもしれません。
お子さんの体調や興味に合わせて、ご家庭に合った回り方を決めてみてくださいね。
アクセス・駐車場・基本情報まとめ
- 所在地:三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
- 駐車場:有料(館前に大型駐車場あり、前払い制で料金は1000円)
- 営業時間:9:30〜17:00(最終入館16:00)
- チケット:大人2,800円、小人(小中学生)1,600円、幼児(3歳以上)800円

- 公式サイト:https://aquarium.co.jp/
館内でのベビーカー・ペット利用について
鳥羽水族館では、ベビーカーと車椅子は館内で利用可能です。
ただし、ショー会場内では安全のためベビーカーは持ち込み不可なので、所定のベビーカー置き場を利用しましょう。
また、ペットの入場はケージやバッグの中に全身が入っている場合のみOK。
体の一部でも外に出ていると入館できません。
館内入口にはわかりやすい案内看板があり、初めて訪れる方でも安心です。

まとめ

最初は「何の行列?」と戸惑いましたが、後で日本でたった2頭のラッコと知って納得。
21歳のメイちゃんと17歳のキラちゃんに会えるのは、今だけ!
愛らしい姿に癒されながら、「命の尊さ」や「自然環境の大切さ」についても子どもと話すきっかけになりました。
行列に並ぶ価値あり!
鳥羽水族館でラッコたちに会えるのは、まさに奇跡の時間でした。
次は朝イチに行って、もっと近くでメイちゃん&キラちゃんに会いたいです。
家族の思い出に残る、素敵な1日になりました。
